ウイスキーレポート

シンガポール在住の酔っ払いのウイスキー備忘録です。

グレングラント 18年 オフィシャルボトル

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Glen Grant 18 years

オフィシャルの18年 43% 日本ではアサヒビールが輸入元。

開栓後2週間程度

Nose

トップノートは非常にフルーティで好印象。リンゴやキウイに蜂蜜やバニラが加わる。徐々に樽感とエステリーさが現れ、良い木材の香りに。少しホットなスパイスのアクセント。

Palate

軽やかで雑味がなく綺麗な味わい。ナッティな甘み、アマレットというか杏仁豆腐。程よい酸味もありジューシー。熟成感はさほど感じないものの、アルコールの刺激や粗さはなくスムーズ。

Rating

Good~Very Good

バーボン樽のお手本のような1本。香りが華やかでわかりやすく、味わいは軽やかで飲みやすい。一般的な知名度はよくわかりませんが、普及価格帯のウイスキーとは明らかに一線を画すフルーティーな要素があり、普段ウイスキーを飲まない方にも良いと思います。変な言い方かもしれませんが、最上級のエントリーモデルといったところでしょうか。

 

グレングラントはスペイサイドのロセス地区に所在しており、こちらは2017年頃から流通している現行のフラグシップボトルになります。逆算すると2000年以降の原酒が主体となっているのでしょうか。

個人的にはグラントというとシェリー樽のイメージが強いのですが、こちらは100%アメリカンオークのバーボン樽とのこと。味わいもその通りでバーボン樽系のフルーティーさが主体で明るい雰囲気があります。

18年熟成という割にはかなりフレッシュで、よく言えばネガティブな要素がなく非常に綺麗でクリーンな香味、となるのですが、その反面熟成感や複雑さはさほどなく重度のウイスキーマニアには少々物足りないかもしれません。

ハイボールも合いそうなものですが、比較的軽めボディのためソーダで割るとちょっとぼやけた退屈な味に感じてしまったので個人的にはストレートが良いと思います。