ウイスキーレポート

シンガポール在住の酔っ払いのウイスキー備忘録です。

グレンタレット 1987-2015 27年フェイマスグラウス リミテッドエディション

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Glenturret 1987-2015 The Famous Grouse Edition

メルボルン空港限定品

カスクNo.634 1/266 カスクストレングス44.9%

開栓から半年程度

Nose

まず酸味のあるフレッシュなフルーツ、レモンや白桃、梅。そこから蜂蜜やバニラ、香ばしい麦。少しメンソール。

Palate

なめらかでソフトな舌触り、シトラスや桃のフルーツキャンディ、トフィで華やか。余韻はナッティでややオイリーなニュアンスが舌に残る。

Rating

Good~Very Good

 

格好いいデザインに惹かれて購入した1本。開栓当初は度数の割にアルコール感が強く、香りはともかく飲み疲れる味わいでしたが徐々にこなれてきた印象です。

香り・味わい共にかなりフルーティで酸味もしっかりとあり、ともすればややソーピーな雰囲気にも感じられますが同年代のボウモアのようなはっきりしたものではなく、それがかえって良いアクセントになっています。

 

グレンタレットは同じエドリントングループのマッカランやハイランドパークと共にフェイマスグラウスの主要モルトのひとつとして知られ、このボトルもむしろ蒸留所よりも目立つ形で表記されています。他方グレンタレット蒸留所にもフェイマスグラウスのビジターセンターがあり、いかに両者が重要な関係(というか同一グループですが)であるか一目瞭然と購入当初は思ったわけでありますが、2018年にエドリントングループはグレンタレットを手放しています。

昨今のウイスキーブームもありますし、タウザーのエピソードもあるタレットは売り出しやすいような気もするのですがこれは素人の考えなんでしょうか。

個人的には70年代の特にフルーティな時代はもとより本ボトルも含めて80年代後半のボトルも華やかで分かりやすく好きな蒸留所なので、今後のどのような展開になるのか注目しています。

 

またバランタインにもありましたが、このブレンデッドモルトのキーモルトシリーズって非常に面白い試みだと思うので、ジョニーウォーカーとかシーバスリーガルも企画してくれればいいのになんて思ってます。もっとも必ずしも自社所有の蒸留所から成り立っているわけではないので契約的に簡単ではないのかもしれませんが。

 

www.whiskyuki.com

 

ちなみにこのフェイマスグラウスの意匠ボトルは毎年どこかしらでリリースされていたようで、知っているだけで1986‐2014グラスゴー向け、1987-2015メルボルン向け、1988‐2016台湾向け、1989-2017シンガポール向けがあるのですが全て27年でボトリングされているのが面白いところです。実は台湾向けもストックに控えているのでこのボトルの後継には今のところ困っていません。