ラフロイグ25年 2018年リリース
ラフロイグ25年 カスクストレングス 2018年リリース
52%
Nose
程よい香ばしいスモーク、瑞々しい桃、果物の蜜、バニラクリーム、徐々に濃厚な南国のフルーツも顔を出す。
Palate
ハイプルーフからくるボリューム感、土っぽいピート、オイリーで柑橘系の酸味と苦み、潮っぽさがアクセント。余韻にかけてドライフルーツのような濃縮されたフルーツ感、クリーミーな味わいが長く舌に残る。
Rating
Very Goog
この25年は2007年以降毎年リリースされている定番シリーズで、07年の加水を除き全てカスクストレングスとなっています。2012年まではボトルにリリース年度が記載されていたので分かりやすかったのですが、以降は記載が消え度数の違いとラベルの色で判断しなければなりません。とはいえ2013年~2015年は黒ラベル、2016年~2018年は白ラベルと分かりやすく難しい問題ではありません。
こちらは2015年リリースになります。
このシリーズは基本的には欧州市場向けで日本での正規販売はありませんが、色々な酒屋さんが平行輸入しているので年度に拘らなければ入手はさほど難しくありません。ちなみに2010年だけリリースがなく、2012年もどういったわけかこれだけアジア市場向けで、流通量も少ないのかあまり見かけません。
さて今回の2018年リリース、まずアルコール度数が過去最高の52%で目を引きますが、味わいもその通りにパワフルで厚みがあり、ピートもしっかり、それでいてバーボン樽系のフルーティさもあり、個人的にラフロイグに求めるものが高次元でまとまっていて好みの味わいです。52%もありますが存外にアルコール感は強くありません。
25年はしばしばそのフルーティさが持ち上げられていますが、ピート感もしっかりあって、フルーツ一辺倒ではない複雑さあると思います。しかしながらそうは言ってもラフロイグ、私も含めモルトラバーはしばしば勘違いしていますが、とてもフルーティといってもそこにはしっかりとピートがあり、普段アイラを飲みなれていない方には強烈と思います。あまりフルーティという文言だけに目を取られないように注意が必要です。
ハイボールもおすすめです。ハイプルーフでピートもしっかり効いており、ソーダで割っても味わいがぼやけません。
ラフロイグは特に好きな蒸留所で、オールドボトルから現代まで総じて高いレベルにあると思います。これから続々とリリースされるであろう90年代後半や2000年代のボトルも楽しみですね。