ウイスキーレポート

シンガポール在住の酔っ払いのウイスキー備忘録です。

ポートエレン 1983-2010 27年 オールドアライアンス/ロストインザウェアハウス

Port Ellen 1983-2010 Auld Alliance / Lost in the Warehouse

蒸留:1983年

瓶詰:2010年 27年熟成

カスクNo.327、限定31本、54.8%

Nose

潮っぽく力強いピート、海岸で焚火、レモンピール、ナツメグ。時間経過とともに柑橘系フルーツの香りがよりはっきりと主張する。

Palate

パワフルでエレガント、柔らかな舌触り。心地よいスモークと、魚介系の旨味、シトラスオイル、ミネラル。アクセントにフレッシュなミントを感じる。長いピートの余韻、蜂蜜の甘さが舌に残る。

Rating

Excellent‼

オールドアライアンスが新たにボトリングしたポートエレン。ラベルのモチーフはシンガポールの国鳥Crimson Sunbird(タイヨウチョウ)。

 

www.whiskyuki.com

 上記のプライベートボトルと同じく、蒸留は閉鎖年の1983年。しかし、今物はボトリングが8年早く2010年の27年熟成となっています。味わいは同じ系統で、フレッシュでパワフルなピートに柑橘系フルーツのバランスが心地よく、どっしりとコクのあるうまみも楽しめます。比較すると本ボトルはよりオイリーと感じます。いずれも甲乙つけ難い素晴らしいボトルで、飲み比べするのも面白いでしょう。

このタイミングでなぜ2010年ボトリングが出てくるのかが興味深いところで、またボトリング本数も31本と極端に少なくなっています。副題がThe Lost In the Warehouseということからも、どこかの倉庫の片隅にに忘れ去られていたボトルかもしれませんね。

このCrimson Sunbirdボトルは同時にもう1種類でており、そちらはアードベッグの1975-2005で、同じく24本のみのボトリング。早めに飲みに行かなければなりません。