ウイスキーレポート

シンガポール在住の酔っ払いのウイスキー備忘録です。

アードベッグ 1966-1987 ムーンインポート・バードシリーズ / 1975-1990 ケイデンヘッド

アードベッグ 1966-1987 ムーンインポート・バードシリーズ

Ardbeg 1966 Moon Import - The Birds Series

シェリーホグスヘッド 46%

飲んだ場所:The Swan Song/シンガポール

Nose

紅茶、ブルーベリージャム、ディル、プーアール茶やミントというか湿布のような漢方系の香り。

Palate

暖かいウッディさと強いタンニンの渋み、黒糖、煮詰めたベリー、深いコクとうま味。ピートはほんのりと。黒糖の甘さが長く続く。

Rating

Very Good~Ecellent

 

アードベッグ 1966-1987 1975-1990 ケイデンヘッド

Ardbeg 1975 Cadenhead's 15 Year Old

46%

推定シェリー樽。

Nose

グラッシーで軽いピート、塩素、ママレード。

Taste

土っぽいピート、ママレードジャム、黒糖、オイリーでナッティ、やはり樽感に富んでいていてウッディ。

Rating

Very Good~Ecellent

 

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アードベッグを飲み比べてみました。度数も同じ46%で、どちらも濃厚なシェリー系。キャラクターは結構違って、バードの方はピートも控えめでシェリーの要素が主体的。ケイデンヘッドも、シェリーが強いのですが、グラッシーで土っぽい、アイラらしくないピートを感じました。私はあまり敏感な鼻と舌を持っていないので、こういったオールドボトルの場合はアイラ系でもものによってピートを感じなかったり、逆にアイラ以外でもピートを感じたり、なかなかブラインドでは難しいところ。ですが今のようなヘビーピートはあんまりない印象で、優しいアクセントとなっているものが多く、それは凄く好みではあります。長期熟成による経年変化によってピートが抜けるのかどうかについては、意見が分かれるところですね。

結論は、確かにうまい、いやとてもうまい、のですが、正直なところシェリー樽の影響が強くでていて、個人的にはもう少し樽感控えめが好みです。

同時に飲んだ、左から二番目のアードモア1968-1989がともてクリーミーでパイナップル、青りんごのようなフルーツ感が良く出ていて、フルーツタルトのような味わいで私の好みでした。

左端はダムデュー1966-2000、こちらもシェリーなんですがリフィル物と思われ桃や梅、バター、モルティーな香ばしさでこれもまた素晴らしい。

やはり私はファーストフィルのシェリー系よりも、セカンド以降のリフィル樽の長熟物が好きです。