ウイスキーレポート

シンガポール在住の酔っ払いのウイスキー備忘録です。

バランタイン 30年 カスクエディション

Ballantine's 30 Years Cask Edition

加水なしのバランタイン、カスクストレングス、30年。

ボトル/バッチ No. 01/Ba0 0007

開栓直後。

 

Nose

桃、小麦のような粉っぽさ、バニラ、バター、蜂蜜、花の蜜、ピートは・・・あまり強くないものの控えめなハイランドパークのようなニュアンスで存在する。

カスクストレングスですがあえて加水するとオイリーで洋梨のようなエステリーさが全面に押し出され、より華やかなに。イグサのような青臭いイメージも。

Palate

はっきりと桃、洋梨、青りんご、フルーツキャンディ。バターたっぷりのフィナンシェ、オイリーなナッツ。長熟のシェリーカスクのような黒糖、みたらし感もある。余韻にコクのある紅茶。

リッチで複雑、エレガント。

Rating 

Very Good

Ballantine's 30 years and its Key Malt Series

珍しいバランタインのカスクストレングスタイプで、発売は2017年。思えば人気のキーモルトシリーズも含めてなかなか興味深いシリーズがリリースされた年でした。

 

個人的なバランタイン歴についてはウイスキーを好きになり始めた頃にファイネストを1本開けた以外では、17年と21年を少し飲んだぐらいで、要はあんまり良く分かっていません。

と、過去の記録を振り返っていたら、80年代流通の12年を飲んでいました。

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当時のメモによれば複雑で有機的な香味、コクのあるフルーティーな味わい、青りんご、とあります。うーん、あんまり覚えていないぞ。

 

今回は折角なので、件のキーモルトシリーズもテイスティングをして、その味わいにヒントがないものか探ってみました。

以下簡単に、

001グレンバーギ15年 

リンゴ、蜂蜜、ナッツ、わずかにシェリー由来のサルファリーさがある。

003グレントファース15年 

モモ、ラズベリー、グラッシー。

002ミルトンダフ15年(18年)

は、こちらの記事をご参照ください。

www.whiskyuki.com

 

シンプルに捉えるとバーギとトファースはフルーティでグラッシーでミルトンダフからクリーミーさをや粉っぽい印象を受けます。

バランタイン30年はそこに濃厚なフィナンシェのような、バター甘い感じがあり、長熟グレーンが貢献していると感じます。

 

近年特に評判の良くないバランタインですが、このカスクストレングスはとても華やかで複雑な香味があり、かつボディの厚みもあり満足感ある味わいでおすすめできる1本です。